エッセイ日記

【鈍感】気がつけずに完全スルーしたあの日

こんにちは 集団競技より個人競技がいい あやみです

その場では何とも思わず、しばらくして「あれ、もしかしてさっきのってこういうことだった?」と気がつくことって時々ありますよね。

これはもう随分と前のことなのですが、昔勤めていたバイト先でとある資格を取れば時給が30円上がると言う条件がありまして、その資格を取っておけば日常生活でも役に立つかもしれないし、行ってみるか〜と、申し込んで数日研修を受けに行きまして。

座学というより実践で学ぶタイプのお勉強が多く、その日も各所から学びに来ていた見知らぬ方々と共に切磋琢磨していたのですが中にはペアになって行う実習もあり、1人で来ていた私はそのペア作りに乗り遅れ、そこのスタッフの女性とペアを組むことになったんですよね。

その方は今までの研修での様子を見ても中々真面目な方のようで、私も粗相をしないよう少し緊張しながらも私なりに真面目に(見えるように)頑張りました。

その中に一つに、『意識不明者の呼吸の有無を確認する』という項目があり、先にスタッフの女性の方に寝転んでもらい、私が声をかけながらその人の口元に耳を近づけ息をしてるかの確認をしたのですが、その際

「ッフ!」

と強めの息が耳にかかり「?」と思いながらもその時は意識が無い事が前提の実習だったので、一連の流れの通りに終わらせ役割を交代し、なんだかんだとその日の研修は終わりを迎え電車の中でようやくリラックスしながらぼーっと今日一日のことを思い出していた時。

「……もしやあれ、私の耳に息を吹きかけてビックリさせようとしてたのでは?」

と気がついた時にはもう時既に遅し。

結構強めの一点集中した息のかけ方だったし、わざとじゃなきゃあんな風にはならないよね?

そう思い出すと何だか急にいたたまれないような申し訳無いような気持ちに…。

人生過ごしていて時々遭遇するタイプの方で、普段真面目で厳しく冗談も言わなさそうな人が、急に何かのタイミングで冗談を言ったりユーモアのあることをすると、それが冗談であることに中々気がつけずにスルーしてしまうことって、あるんですよね。

なので先程のことのように、しばらくしてから「あれってもしかして…」ってじわっと気がついて、うわ〜やっちまった〜って思うことがしばしば。

因みに翌日お会いしたそのスタッフの方は何事もなくお仕事に徹しておられました。

あと余談ですが、私耳に息を吹きかけられてもゾワゾワしない人間なんですよね(^_^;) 風が耳に当たってるのと同じ感じと言いますか…。なのでスタッフの方も人選がちょっとハズレだったということで、ね。