エッセイ日記

【手癖】鹿もびっくり馴れ馴れしい人間

こんにちは 一日一膳必食 あやみです

突然ですが皆さん、日頃アニマルをなでなでしてますか?

我が家にはウサギがおりまして、頭をなでなでされるのが好きらしく(逆にそれ以外の場所は中々許されざる領域らしく反撃をくらいます)こちらが顔の前に手を差し出すと「よろしい、撫でよ」と言わんばかりに自ら頭を差し出してきます。

今現在我が家にいるウサギは頭くらいしか許されないのですが、わたくしが以前共に暮らしていた相棒うさぎの喜助は、最初の頃はヤンチャ盛りで中々こちらの思うように触らしてはくれませんでしたが、慣れてきたのか(というか舐め切られていたのか)次第に撫でさせてくれる範囲も広がり、よくやっていたのが顎をやんわり掴み、頭部を固定して額をカリカリと爪を少し立てて掻いてあげる。というものでした。

普通のなでなでより刺激があって気持ちいいのか、そのうちとろ〜んとなってきて歯をゴリゴリと擦り合わすというリラックスモードに入っていくんですよね。

なので許される時はいつもそのように左手を顎に添え、右手でカリカリ額を掻くというのが習慣化していったのです。

そんなある日、友人たちと一緒に宮島に行った際の事。皆さんもご存知だと思いますが宮島には奈良同様、鹿が沢山おりまして、各々悠々自適に島のあちこちに点在しているので、観光で訪れた人々にエサをねだって突っかかっていったり、写真を撮られたりとフレンドリーな交流が日々行われているんですね。(…フレンドリー?)

ので、私も例に漏れず道端に座って日向ぼっこをしてリラックスしている鹿の集団を見つけ。

「鹿撫でさせてもらおう!」

と、意気揚々と鹿の元へ行き、何の疑いも持たず、まるでそれが当たり前であるかのようにとても自然に左手で鹿の顎を掴み、右手で鹿の額をガリガリと掻いていたのですが、鹿もびっくりしたのか一瞬動きが止まり、思い出したように首をフンっと逸らして私の手は振り解かれました。

「あれ〜気分じゃ無かったのかな〜」

なんて思いながらその場を離れてちょっとした時。

「…いや、あれは鹿の撫で方では無かったな。」

と気づく。

いつもの癖すぎて

【撫でる=あのやり方が最適】

と思い込んでおり、いつもだったらそっと頭をふわふわ撫でられる程度だったであろう鹿も、さらに一歩踏み込んだコミュニケーションを取られ

「おいおい、っんだお前⁈」

と、さぞ驚いた事でしょう…。

(ごめん鹿、馴れ馴れしかったね)

その後も友人達と宮島を歩いていたのですが、右手の指先についた野生の獣臭が凄すぎて、しばらくその匂いに悩まされました(笑)

家にいる動物と比べ、やっぱり野生を生き抜いてる動物の匂いはハンパないです。

(そして友人宅にお邪魔した先にペットがいると、つい未だにその撫で方をやっちゃいますねぇ〜ハハ)