体験談記録

窒息死寸前に、それ以上の恐怖によって生き延びた幼少期の私

 

こんにちは 音楽に合わせて身体が自然と動くって結構幸せ あやみです。

 

 私が高校生だった頃、ある本に。

『サメは、人間がサーフボードを漕ぐ姿が

カメのように見えて感違いして食べようと

するけど。カメじゃないと分かったら

興味を無くすから、そこで慌てない方が

いい。サメに襲われて死ぬ原因はそこで

パニックになって溺死してしまうからだ』

 

と、書いてあったのを読んで。

 

死にそうになってパニックになっている時

程、冷静になることの大切さを

遠い昔に一度味わったな…。

 

ということを思い出したことがありました。

 

 

それは私が幼稚園か、小学低学年の頃か…。

(まぁとにかくオチビだった頃)

私は時々、暇な時に兄がゲームをしている

のをただ横で見てる時があったのですが。

 

兄はゲームに全神経を集中させていたので

私は本当にただただ暇で、親に買って

もらったお菓子(おもちゃがメイン

でおまけにアメがいくつか入っている)

のアメを一個ずつ食べてゴロゴロして

おりました。

 

落ち着きのない私はアメを

舐めながらも、ゴロゴロ、ゴロゴロ…。

 

していたのが悪かった。

 

 

次の瞬間。

そのアメはするりと私の

喉の奥へと綺麗にすべり落ち。

 

喉の中間でピタッと止まったのです!!

 

 

大、パニック!!

 

息が出来ない!

 

苦しい!

 

これ… 

 

これは………

 

 

幼い私はとにかくパニックになり

目を丸くさせ、喉からヒューヒューと

微かに息を漏らすばかり。

 

そして思うわけです。

 

助けを求めなきゃ!と。

 

 

その時近くにいるのは兄だけ。

私はゲームに集中している兄に微かな

声で今の状況を説明しました。

 

…とは言ってもパニックになっていた

ので単純に。

「アメが喉に詰まった!」

くらいの事しか言えて無かった気がします。

 

そして兄から返ってきた言葉が。

 

 

その瞬間、私が一番恐れたのは

『兄の機嫌を損ねること』

でした。

 

ゲームに集中している時に横で邪魔したり

余計なことをすると、機嫌を悪くさせる。

 

と、分かっていた分。

これ以上何か言ったら、怒られる。

 

という

恐怖心が呼吸困難の苦しさに

……勝ったんですよね。

 

 

「これ以上兄を刺激してはいけない」

とたんに冷静になった私は、喉とアメの

僅かな隙間(ハート型だったので隙間は

あったのです)へ全神経を集中させ

慌てず、その隙間からゆっくり呼吸をすれば

息は出来る…。

 

と分かった私はその後。無駄なモーションを

とらず、ただじっとイスに座ってこの苦しい

時が過ぎるのを待ち続けました。

 

そして遂にその時は来た!

 

喉に引っかかったアメが次第に溶けだして

ある瞬間に。コロッと胃へと落ちていった

のです!(T_T)

 

 

もし……その場に兄がいなかったら。

ただずっとパニックになって無駄に酸素

を消費し、最悪本当に窒息死していたかも

しれない…。

 

いつの間にかその出来事をあまり

思い出さなくなっていたのですが。

高校生になり、初めに言いましたあの本の

一節を読んで。

『死にそうになってる時程、冷静になる

事って、そういや大事だったよな…』

なんて思い出したりしてました。

 

しかし…死にかけてるその状況よりも

優先すべき恐怖がそこにあるって。

中々そんな状況も無いですよね^^;

 

とにもかくにも。

生きててよかった!!ってお話です(笑)

 

皆さんも、サメに噛まれても冷静さを

保てる精神力を身につけましょうネ☆